病院が理解薄の現実
医療現場では、深刻な看護師不足が常に叫ばれています。2008年ISFJ政策発表フォーラムによると、毎年、看護師の新資格者の約1万人増に対して、医療機関では2.7万人の需要増加となっています。さらに、新看護師の10人に1人は1年以内に退職、その後も8人に1人の割合で退職しています。1年以内の退職者の理由はさまざまですが、この数字は一般企業とほぼ同じで、「看護師に適していなかった」という退職もあるようです。
またその後の「8人に1人」の退職者からは、看護師を続けたいが「〜のため退職への道を選択した」という「つぶやき」が聞こえてくるようです。「〜」には、激務や多い残業などの言葉が見え隠れしています。
こうした離職率の高さは、看護師の資格を持ちながら、医療機関に勤務していない潜在看護師を多く排出し、2008年では約55万人という膨大な数字となっています。深刻な看護師不足においては、この潜在看護師の復帰が切に期待されていますが、それは別項に譲るとして、まずは離職率の高い看護師の退職理由を見てみましょう。同フォーラム発表による看護師と医療機関の回答は下記の通りです(前:看護師 後:医療機関)。
子育て 21.70% 33.80%
本人の健康問題 10.40% 26.60%
結婚 28.40% 39.10%
妊娠・出産 30.00% 31.10%
超過勤務 21.90% 0.1%
夜勤の負担大 17.80% 11.70%
以上の結果で特筆に値するのは、超過勤務や残業の多さを「退職理由」にしている看護師に対して、医療機関では重要視していないことでしょう。こうした認識では、これからも慢性的に不足することが見込まれている看護師の負担は、軽減されることはなく、逆にますます増えていくことになります。厚生労働省から出された現行の「1人の入院患者に対し1人の看護師」が、現実には「8人9人」となりうる危機感もあります。看護師の負担増は、患者や医療の内容にも大きく影響します。極端には医療ミスにまで発展する萌芽を持っているともいえるでしょう。
以上のような退職理由を持っている看護師に、おすすめしたいのは転職エージェントへの登録です。良い医療機関でありたい、看護師がイキイキと働ける労働環境を作りたい…こうした医療機関の意識は、自由に施策が導入できる私立病院の一部でさまざまに反映されています。看護師不在では病院経営も成り立ちません。
転職エージェントでは、看護師がその能力を十分発揮できる労働環境を整えようとした病院の情報を常にキャッチしています。退職理由は一つだけでなく、さまざまな理由が輻輳しているはずです。転職エージェントでは、そうした看護師一人一人の事情と退職動機を加味し、医療転職のプロがナビゲートにあたります。
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