保健師の現状

保健師の現状は?

保健師の現状を見てみると、特定健診制度のはじまりにも伴って、今では保健師の需要が社会的に高まってきている傾向にあるのです。しかし保健師の資格を持っている人は看護師と比較するとかなり少ない状況にあることもあって、これから保健師の人手不足は看護師の人手不足同様に心配されているところでもあるのです。

保健師の現状は、保健師の養成の中心となっているところが以前は専門学校であったのに対して、4年生の大学に変化しているということで、近年では保健師の教育は大幅に変わってきているということが言えるのです。さらに2006年度施行の介護保険法改正や、2008年からの特定健康制度などがはじまったことで、保健師の人手不足は騒がれるようになることが予想されてきているのです。今では看護大学や統合カリキュラムを卒業することにより、保健師と看護師の国家試験の受験資格を同時に与えられることになっていて、多くの人が実際に看護大学を卒業して、同時に看護師と保健師の資格を取得しているのです。

保健師として採用された後の職場での育成や研修に関しての現状を見てみると、保健師の研修などについてはそもそも地方公務員法や地域保健法などに法律でも、保健師としての能力発揮や増進のために研修を受けて、人材の養成や資質の向上に努めて、必要な技術の援助や財政援助がなされるように求められていて、新任の保健師に対しては、もちろん新人保険ガイドラインを設けているところも多いのですが、しかし中には研修などのシステム化がきちんと進められていない職場や指導がきちんと受けられない職場も多くあるのが現状で、そのために保健師としての技量に差が出てしまうということが懸念されているところなのです。

調査によると、新任保健師への教育制度がきちんと確立されている職場というのはわずか3割程度しかないとなっていて、地方別にみると教育システムが整っているのは1割にも満たないという数字も出ているのです。保健師の教育の対しての現状は、このように決して良いものではなく、保健師1人ひとりが自分できちんと自覚を持って仕事に当たることが求められているのです。保健師としてキャリアップを行うため職場を変える時でも、保健師の経験や知識や技量がものを言う世界なので、保健師で転職を考えている人は教育システムに頼るばかりではなく、自分自身でもいろいろなことを独自に学んだり吸収したりしていかなくてはいけないのです。